FXの練習方法は

トレンド系分析とオシレーター系分析

トレンド系分析とオシレーター系分析
FXで失敗してしまう原因の1つに、 「値ごろ感」 があります。

【初心者必見】株価チャートの見方

プロフィール:
中田FP事務所 代表/CFP®認定者/終活アドバイザー/NPO法人ら・し・さ 正会員/株式会社ユーキャン ファイナンシャルプランナー(FP)講座 講師/元システムエンジニア・プログラマー
給与明細は「手取り額しか見ない」普通のサラリーマンだったが、お金の知識のなさに漠然とした不安を感じたことから、CFP®資格を取得。
現在、終活・介護・高齢期の生活資金の準備や使い方のテーマを中心に、個別相談、セミナー講師、執筆などで活動中。

auじぶん銀行からの商品・サービスのご案内

100円から投資をはじめよう

auカブコム証券

人気記事ランキング

  1. 1 インフレとは何のこと?インフレのメリット・デメリット
  2. 2 ローン返済額みんなの平均はいくら?「住宅購入とお金」全国実態調査
  3. 3 利回り、金利、利子、利息。違いは分かる?
  4. 4 リボ払いは損?仕組みと手数料の計算方法を解説
  5. 5 トレンド系分析とオシレーター系分析 1日4回のチャンスを狙う!為替が動きやすい時間帯とは

関東、関西在住 小中学生の子どもを持つ親に調査!教育・受験とお金事情
(執筆者:auじぶん銀行)

【初心者必見】株式投資の配当金の仕組みと受取方法について
(執筆者:中田 真(ファイナンシャルプランナー))

FXテクニカル分析とは?初心者でもすぐに使えるおすすめ分析方法

FX入門・初心者

湊

明日香

  • FX相場(チャート)の分析方法は2つ
  • FXの代表的なテクニカル分析6つ
  • FX初心者におすすめのテクニカル分析
  • FX初心者におすすめのテクニカル分析組み合わせ
  • FXのテクニカル分析を使う際の注意点3つ
  • FXのテクニカル分析を勉強するのにおすすめの本

FX相場(チャート)の分析方法は2つ

テクニカル分析

ファンダメンタルズ分析

FXの代表的なテクニカル分析6つ

FXで使われるテクニカル分析には、「トレンド系」と「オシレーター系」の2種類があります。

トレンド系テクニカル分析

トレンド系は、現在の相場の方向性を示す指標です。わかりやすく言い換えると、現在の相場のトレンドが「上昇トレンドなのか」、「下降トレンドなのか」を判断するための指標です。

移動平均線

移動平均線」とは、一定期間の価格(通常は終値)の平均を結んだものです。テクニカル指標の中でも代表的なもので、多くのトレーダーが利用しています。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは、標準偏差などを用いた計算によって導き出された「この範囲内でレートが推移するだろう」という範囲を示すものです。

さくら

一目均衡表

一目均衡表は日本で開発されたテクニカル指標で、相場のバランスを視覚的に捉えるのに役立ちます。

  • ローソク足が「雲」よりも上にあれば上昇トレンド、下にあれば下落トレンド
  • 転換線が基準線を下から上に突き抜けると上昇トレンド、逆に上から下に突き抜けると下降トレンド
  • 遅行スパンが26日前のローソク足を上回ると上昇トレンド発生、逆に遅行スパンが26日前のローソク足を上から下に抜けると弱気相場への転換

オシレーター系テクニカル分析

RSIはオシレーター系の中でもよく用いられるもので、0〜100%の数値で買われすぎ・売られすぎの度合いを示します。

MACD(マックディー)はトレンド系とオシレーター系の両方の機能を持つ分析手法です。「より新しいデータほど価値が高い」という前提に基づいて、移動平均線をさらに発展させたものとなっています。

MACDがシグナルを下から上へ抜けると「ゴールデンクロス」と呼ばれる買いサイン、MACDがシグナルを上から下へ抜けると「デッドクロス」と呼ばれる売りサインと判断します。

ストキャスティクス

ストキャスティクスは、RSIと同様に「買われすぎ」「売られすぎ」を判断する分析手法です。レンジ相場において現在のレートを過去の一定期間のレートと比較し、0〜100%の数値で買われすぎ・売られすぎを判断します。

FXのテクニカル分析とは?初心者でも使える手法一覧と注意点を徹底解説

FX_テクニカル分析_とは

GMOクリック証券

おすすめポイント

  • 大手GMOグループ運営なので、安心して使える
  • 大量注文してもスプレッドが原則固定
  • PC・スマホともに取引ツールが高機能
  • 初心者からプロトレーダーまで幅広い人に評判
最低取引単位 通貨ペア数 取引手数料
10,000通貨 20通貨ペア 無料
スプレッド 即日口座開設 特典
0.2銭(米ドル) 可能 最大300,000円

FXのおすすめランキング第1位は、GMOクリック証券です。

GMOクリック証券は、 2020年のFX取引高が世界1位 (※1) と、圧倒的な人気を誇るFX会社 です。

申込日当日から取引を開始できるスピード感も、GMOクリック証券の魅力のひとつ。

  • プラチナチャート:総合的に使いやすい、最新鋭のツール。初心者向け。
  • はっちゅう君FX+:操作性重視のツール。上級者向け。

GMOクリック証券の口コミ

LINE FX

LINE FX トレンド系分析とオシレーター系分析

line_fx_ロゴ

おすすめポイント

  • LINEアプリから取引できる
  • 重要情報がLINEで通知される
  • 1000通貨単位から取引できる
最低取引単位 通貨ペア数 取引手数料
1,000通貨 23通貨ペア 無料
スプレッド 即日口座開設 キャンペーン
0.2銭(米ドル) 可能 最大50000円キャッシュバック

FXのおすすめランキング第2位は、LINE FXです。

LINE FXは、 LINEアプリから取引できる ことが大きな特徴です。

FXをちょっと始めてみたいけど、PCでやるのは難しそうだし、スマホで軽く始めたい」という方に向いています。

LINE FXの口コミ

外為どっとコム

外為どっとコム

おすすめポイント

  • みんかぶ調べ2022年FX会社比較部門別ランキング「総合」部門で1位
  • 3社からのFXニュースを配信
  • FXオンラインセミナーを開催
最低取引単位 通貨ペア数 取引手数料
1,000通貨 30通貨ペア 無料
スプレッド ※1 即日口座開設 キャンペーン ※2
0.2銭(米ドル) 可能 最大302,000円

FXのおすすめランキング第3位は、外為どっとコムです。

外為どっとコムはスワップポイントが高水準で、高金利通貨として人気なメキシコペソ南アフリカランドへの投資にも向いています。

また、 会員向けにマーケット情報や投資情報を24時間配信 するなど、初心者にも心強いFX会社と言えます。

※1原則固定(例外あり)、2022年3月14日時点
※2新規口座開設+1万通貨以上の取引で2000円キャッシュバック。さらに取引額に応じて最大30万円キャッシュバック。 対象期間:口座開設月から翌々月末まで(2022年2月1日(火)トレンド系分析とオシレーター系分析 午前7時00分より開始)

外為どっとコムの口コミ

FXのテクニカル分析の種類と特徴

FX_テクニカル分析_特徴

特徴①:トレンド系指標

FX_テクニカル分析_トレンド

トレンド系指標は、 順張りの取引をする時に役立つ指標 です。

特徴②:オシレーター指標

FX_テクニカル分析_オシレーター

オシレーター指標は、 現在の状態が買われ過ぎなのか、それとも売られ過ぎなのか判断する時に役立つ指標 です。

特徴③:サイクル理論

FX_テクニカル分析_サイクル

サイクル理論とは、 FX取引の上昇と下降のサイクルの法則を見つけ出して取引に応用する方法 です。

1dayサイクル 1日
4Hサイクル 5日~8日程度
トレーディングサイクル 10日~18日程度
メジャーサイクル 20日~35日
プライマリーサイクル 18~30週
季節サイクル(中間サイクル) 12~20か月
長期サイクル 40~100か月

トレンド系おすすめテクニカル分析7つ

FX_テクニカル分析_トレンド

トレンドライン

FX_テクニカル分析_ライン

トレンドラインは、 FXの テクニカル分析の中でも一番基本になる分析方法 です。

トレンドラインを引くツールは用意されていないことが多いので、 基本的には目視で判断 することになります。

移動平均線

FX_テクニカル分析_移動平均線

移動平均線は、 実際に使う人がとても多いトレンド系のFXテクニカル分析 です。

移動平均線とは、 トレンド系分析とオシレーター系分析 一定期間の平均価格の推移をグラフにしたもの です。

  • ゴールデンクロス
    短期間の移動平均線が長期間の移動平均線の下から上に突き抜けた時には買いの合図
  • デッドクロス
    短期間の移動平均線が長期間の移動平均線の下から上に突き抜けた時には売りの合図

FX_テクニカル分析_水平線

水平線とは、 2つ以上の安値もしくは、2つ以上の高値を水平に結んだ線のこと です。

安値を結んだ線のことを サポートライン 、高値を結んだ線のことを レジスタンスライン と呼びます。

そのため、 逆張りで使われることも多いFXのテクニカル分析 です。

反転パターン

FX_テクニカル分析_反転

反転パターンとは、 これから相場の流れが逆転すると予想されるチャートの形 のことです。

  • Wトップ
    価格が上昇したものの、一度少しだけ下がり、もう一度上昇するも同じような価格で再び下がり、前回下がったラインを突破した状態
    → 売りサイン
  • Wボトム
    価格が下落したものの、一度少しだけ上がり、もう一度下落するも同じような価格で再び上がり、前回上がったラインを突破した状態
    → 買いサイン
  • ヘッドアンドショルダー
    価格が上昇した後下降し、次に高値を更新したものの再び下がり、次には高値を更新できず下がった状態
    → 売りサイン
  • 逆ヘッドアンドショルダー
    価格が下降した後上昇し、次に安値を更新したものの再び上がり、次には安値を更新できず上がった状態
    → 買いサイン

継続パターン

FX_テクニカル分析_継続

継続パターンとは、 これまで起こっていた相場の流れが継続すると予想されるチャートの形 のことです。

  • レクタングル
    上昇、もしくは下降トレンドが続いていた状態で、一時的にレンジ相場が発生している状態
    → 順張りのサイン
  • シンメトリカルトライアングル
    トレンドが上昇もしくは下降している状態で、一時的にだんだん上値が下がり、下値が上がっていくレンジ相場が発生している状態
    → 順張りのサイン
  • アセンディングトライアングル
    トレンドが上昇している状態で、一時的に上値は維持され下値は上がっていくレンジ相場が発生している状態
    → 上昇のサイン
  • ディセンディングトライアングル
    トレンドが下降している状態で、一時的に下値は維持され上値は下がっていくレンジ相場が発生している状態
    → 下降のサイン
  • フラッグ
    上昇、もしくは下降トレンドが続いていた状態で、一時的に相場の流れとは逆方向のレンジ相場が発生している状態
    → 順張りのサイン
  • ペナント
    小さなシンメトリカルトライアングルが発生している状態
    → 順張りのサイン
  • ウェッジ
    下値の切り上げスピードのほうが速いレンジ相場が発生している状態
    → 順張りのサイン

ボリンジャーバンド

FX_テクニカル分析_ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドは、 相場の振れ幅を測定して統計学的にこれからの価格の変動範囲を予測する指標 です。

ボリンジャーバンドとは、 中央にあるミッドハンドと、その外側にある上下3つずつのラインで構成 され、 上下のラインのそれぞれに近づくほど異常な値 とされます。

そのため、上下のラインに近づいている状態で逆張りのエントリーに使われることが多いFXのテクニカル分析ではあるのですが、 本来は順張りのために使われる指標 です。

一目均衡表

FX_テクニカル分析_一目均衡表

一目均衡表は、 日本で開発されたテクニカル指標 です。

基準線 ・ 転換線 ・ 遅行線 ・ 先行スパン1 ・ 先行スパン2 という、5つの補助線があり、 先行スパン同士の間が「雲」と呼ばれる部分 になっています。

【FXブログ】よく当たるFX為替レート予想

テクニカル分析のイメージ

テクニカル分析

FXで失敗してしまう原因の1つに、 「値ごろ感」 があります。

株取引であれば、PERやPBR、配当や株主優待、その会社の資産状況などを考慮して「これは安い」と考えることができるのですが、為替は「通貨」なので、 そのような「値ごろ感」自体、存在しないと考えた方が良い でしょう。

テクニカル分析とは

大きく2つに分かれる

テクニカル分析

テクニカル分析とは、「チャート」と呼ばれる過去の値動きをグラフに表したものを用いて、将来の値動きを予想する手法 です。

そして、 このテクニカル分析は大きく分けて「トレンド系」と「オシレータ系」に分類 されます。

テクニカル分析は数多くありますが、「どれが良くてどれが悪い」というものではありません
それぞれの長所を生かして相場ごとに適用したり、 複数のテクニカル分析を組み合わせて使うのがコツ です。


トレンド系分析とオシレーター系分析 トレンド系分析とオシレーター系分析
トレンド系 オシレータ―系
特徴 順張り逆張り
期間 中・長期でトレンドを追うのに適している 短期間の方向性を追うのが得意
メリット トレンドの向きが分かる ボックス相場に強い
デメリット 狭いボックス相場に弱い 強いトレンド発生に弱い
テクニカル指標例 移動平均線、平均足、ボリンジャーバンド、一目均衡表、パラボリックなど RSI、MACD、ストキャスティクス、DMI・ADXなど
トレンド系分析とオシレーター系分析

複数のテクニカルを組み合わせる

それぞれの短所を補う

テクニカル分析

さらに、 「ダマシ」と呼ばれる予想外の値動きに遭遇することもある ため、 万能なテクニカル分析はない と言っても過言ではありません。

例えば、テクニカル分析としてもっとも基本的な移動平均線には、「ゴールデンクロスは買い、デッドクロスは売り」という判断がありますが、 実際には移動平均線がクロスしてからエントリーしても「一足遅かった」 ということが多々あります。

オシレータ―系の分析としてよく知られているストキャスティクスも、 強いトレンドが発生してしまうと%Kと%Dが上限や下限に張り付いてしまい、ダマシが頻発 します。

それには、テクニカル分析を単独で使うのではなく、 トレンド系とオシレータ―系の両方をうまく組み合わせて利用するのが一番 です。

とはいえ どんなに工夫しても「勝率100%の組み合わせ」というものは存在しない ため、自分の得意なテクニカル分析を組み合わせたり、状況に応じて使うテクニカル分析を変えてみたりして研究してみると良いでしょう。

組み合わせの例

テクニカル分析の3原則

トレーダーの心理を数値化

チャート

チャート自体は過去の単なる値動きに過ぎないのですが、そこからは多くのことを読み取ることができます。

このラインは過去に値動きが止まったところを意味しているため、為替レートがこのラインに近づいてくると トレーダーたちがそれを意識し始めます

1ドル100円や105円など切りの良い数字のレートも、同様の作用を生みます。

1.値動きはすべてを織り込む

2.トレンドを形成する

価格は絶えず上下に変動してはいるものの、 ある期間ある方向への値動き(トレンド)が確認 できます。

3.歴史は繰り返す

これらは投資家の心理を反映したものであって、人間の心理は今も昔も変わらないという前提から、 過去に有効だった法則は未来においても有効 だとしています。

管理人著書・雑誌紹介

書籍・DVD

・書籍『10万円からはじめるマナブ式FXスキャルピング・デイトレ入門』(成美堂出版)
・書籍『50万円を6900万円に増やした!マナブ式FX』 (成美堂出版)
・書籍『FXシステムトレード超入門』(成美堂出版)
・書籍『マナブ式FX トラッキングトレード入門』(実業之日本社)
・書籍『マナブ式FX必勝チャート』 (扶桑社)
・書籍『マナブ式FX』 (扶桑社)
・DVD「マナブ式FX 音と色でわかる売買チャンス!」(パン・ローリング)
・DVD「マナブ式FX ポジった瞬間 逆に行 ってしまうことをなくすハナシ」(パン・ローリング)
・DVD「テクニカルとファンダメンタルズを組み合わせたFXトレード」(パン・ローリング)
・メールマガジン 【勝率8割以上!?】毎日更新、よく当たるFX為替レート予想配信

FXのテクニカル分析とは?種類や初心者におすすめの指標、基本的な手法を紹介

ちなみに、当社GEMFOREXが採用している取引プラットフォーム「MT4」や「MT5」でも移動平均線やその他のテクニカル指標を利用することができます。
また、これからFX取引の練習を行いたいと考えている方に向けて、口座開設ボーナスとして最低でも10,000円分の証拠金をプレゼントしているので、ぜひ受け取ってみてください。
(テクニカル分析がハマれば、ボーナスを50,000円、100,000円と増やすチャンスです。)

テクニカル分析をするときの注意点

相場分析においてテクニカル分析は必須と言えますが、軽く参考にすればそれだけで連戦連勝できるほど簡単なものではありません。
あくまで過去にあった類似のパターンから、確率的に高い結果を教えてくれるだけであり、盲目的に使っていると逆に損失の元にもなります。
ここではテクニカル分析を使う際の注意点をいくつか上げておきます。

必ずしも絶対ではない

しかしそれらが確実に当たり、期待通りの結果を生むとは限りません。
テクニカル分析は過去のデータを元にはしていますが、未来を完全に予測するものではないからです。

ある程度の予測は可能でも、それらを信じすぎて安易にポジションを持つのは危険です。
それぞれの手法の特性や限界を理解して活用するようにしましょう。

エントリーと同時に損切り設定もしっかり行い、資産を保全するのも忘れずに。

突発的な出来事には対応できない

テクニカル分析は相場における過去のデータのみを使うため、現実社会での出来事は、結果に一切反映されません。
しかし実際の相場は、大きなニュースや事故、災害などから大きな影響を受けています。

そのためテクニカル分析だけで相場の予測に取り組むのは、さすがに少し無理があります。
外部の情報を収集分析するファンダメンタルズ分析も、最低限は取り入れていく必要があるでしょう。
それが難しい場合、FX取引は世間が穏やかな平時に限って行い、不安定要素がある場合は様子見して手を出さないというのも賢明です。

相場は時に、予想もしない出来事で急変することがあります。
しかしさまざまな角度から分析することで、予測の精度を上げていくことは可能です。
テクニカル分析とファンダメンタルズ分析をバランスよく使うことも相場分析では欠かせません。

ダマシに気をつける

テクニカル分析の大敵に「ダマシ」があります。
ダマシは一見、分析結果通りの値動きをするように見えていながら、いざとなると想定外に急転してしまう現象を言います。
分析を信じてエントリーしたのに、一気に逆方向に動いてマイナスとまり、まるで騙されたように感じるのがまさに「ダマシ」の特徴です。

ダマシは自然発生的に生まれる場合と、機関投資家のような大口トレーダーが大量の取引をするなどして起こす人為的な場合の2つがあります。
人為的なケースでは、ダマシにいたる過程もテクニカル的に不審な動きが出ることがあるので、より慎重な分析が回避策です。
自然発生する場合でも、指標となるラインや数値を完全に超えてからエントリーすると、ダマシを回避できる可能性が高まります。

複数の指標や時間軸で分析結果が一致しない

1つでは不完全なテクニカル的を少しでも補完するため、複数の手法を取り入れていくのは、基本的には望ましいスタイルです。

しかしその場合、手法同士で結果が矛盾してくるケースが出ます。
例えば、「ボリンジャーバンドでは急上昇の形状なのに、一目均衡表では待ちのサインだ」「移動平均線ではゴールデンクロスなのに、RSIではデッドクロスだ」など。

まず整理しておきたいのは、トレンド相場とボックス相場では、使う手法を切り替えることです。
トレンド系とオシレーター系で、結果が違っているのは珍しいことではありません。
逆に同じ結果が出ている場合は、信用度が高まるケースもあります。

時間軸については、複数の時間足で分析結果が揃ったら信用するのが原則です。
時間足ごとにバラバラな場合は、静観するのが安全でしょう。

【FAQ】テクニカル分析に関するよくある質問

テクニカル分析は意味がない?

テクニカル分析を完全なものだと過信している人から見ると、「テクニカル分析は意味がない」と感じることもあるでしょう。
とくに「ダマシ」にやられてしまうと、精神的にもダメージがあります。
しかしテクニカル分析をまとめて「無意味だ」と切り捨てるのは、あまりに言い過ぎでしょう。

少なくとも、チャートには多くのトレーダーの心理や決済行動が凝縮されており、一定の確率で過去の動きが再現されます。
また、テクニカル分析を根拠に売買判断をするトレーダーが多い以上、冒頭に述べたような「自己予言の成就効果」も生まれる側面もあるのです。

そしてテクニカル分析は見た目が分かりやすいため誤解もされますが、使いこなすには相応の熟練さを要求されます。
「テクニカル分析は意味がない」と言っている人は、果たしてFX取引のエキスパートでしょうか?
簡単だと思って触ってみたけど、スキル不足で使いこなせなかっただけかもしれません。

現実的に、多くのトレーダーが大なり小なりテクニカル分析を取り入れ、FX取引をしています。
テクニカル分析は意味がない、なんてことはありません。

初心者におすすめのテクニカル分析の組み合わせ方は?

初心者は移動平均線から使ってみて、慣れたら他の手法を取り入れると良いと述べましたが、具体的におすすめなのはRSIです。

テクニカル分析は方向性のある相場に強いトレンド系と、方向性のない相場に強いオシレーター系があります。
移動平均線はトレンド系ですから、組み合わせるとしたらオシレーター系です。
中でもRSIはオシレーター系の代表で多くの人に使われており、見た目や使い方もシンプルなため、初心者にも扱いやすい指標と言えるでしょう。

その他、ライン分析は相場の性格とは関係なく、どのような場面でも通用する手法です。
あらゆるテクニカル分析と組み合わせて使え、判断材料を補強したり、逆に折り合わない場合はトレードの失敗を未然に防げもします。
チャートの描画機能を使って、試しにラインを引いてみましょう。

移動平均線の期間について、どれを使えばいいかがわかりません

結論としては相場の推移が見やすくなり、ゴールデンクロスやデッドクロスが見て取れれば、どの組み合わせでも目的は達成されていると言えます。
強いて言えば、多くの人が見ている移動平均線を使うと、よりチャートの動きが見やすくなるでしょう。

よく使われている期間は、5・10・15・20(21)・25・50・75・100・200などです。
ここから、トレードスタイルが短ければ短い期間を、長ければ長い期間を中心にセットを組むのが基本になります。
スキャルピングなら「5・15・100」、デイトレードなら「20・75・200」、スイングトレードなら「75・100・200」などです。

関連記事

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次
閉じる